1-07 同じ言葉の表現であっても、受け取る側の印象が全く違います

連載「HRT音声分析って、なんだろう?」 7

声と呼吸で、なぜリソースバランスが分かるのか 後編  山田 剛

 

 

ハーモニック・レソリューション(HRT)の音声分析は、

「声と呼吸に、今現在のその人の情報が含まれている」

という考えから成り立っています。

では、どうして音声を分析すると、リソース量やバランスが分かるのでしょうか?

前回の「呼吸」に続き、今回は「音声」を考えてみましょう。

 

 

■発声は呼吸の延長である

 

呼吸は代謝を行うための基本的なサイクルであり、発声は呼吸の延長である。
呼吸は、人がどのように生命力を吸収し、
どのように自己を外界に向けて表現しているのかを明らかにし、
声は、そのひとが何者であるのか、
人生に何を求めているのかを伝達するために、
人間が発展させてきたメカニズムである。

 

HRTの解説では、上記のように説明されています。

もう少し整理して考えてみましょう。

声を発声する時、多くの場合「言葉」を発声します。

 

その言葉には、意味・考え・感情などが含まれ、外界に向けて表現します。

その表現により、他者とのコミュニケーション(INとOUT)が可能になり、

自分の考えを伝えたり、他者の思いを理解したりすることができます。

つまり声は、言葉を利用して、

自分の内面を他者へ伝えるための「機能」の一つということになります。

 

■「言霊」は外界との共鳴作用

 

また「言霊(ことだま)」のように、

声に出した言葉には霊的な力が宿り、

肯定的な言葉を発声すると良いことが起こり、

ネガティブな言葉を発声すると悪いことが起こるとも考えられてきました。

 

これは、他者とのコミュニケーションと言うよりも、

声のヴァイブレーションが外界に共鳴(影響)して、

出来事が起こると考えることができます。

何を発声(表現)するかということも、

外界との関係性において、重要な要素の一つと言えるわけです。

 

■元気な声、明るい声、疲れた声・・・

発声のもう一つの要素に、「声質」があります。

明るく元気な声で「おはようございます!」と聞くのと、

暗く疲れた声で「おはようございます」と聞くのでは、

同じ言葉の表現であっても、受け取る側の印象が全く違いますよね。

 

この声質には、その人の体調や心理状態が大きく反映されているのです。

例えば、僕は3日前に、ぎっくり腰を再発してしまい、

現在、早期回復を目指して、療養中です。

で、腰が痛いときには、お腹から声を出せないので、

どうしても弱々しい発声になってしまいます。

声質が、体調を反映させているわけです。

(この状態で音声を分析すると、

たぶん腰の部分のリソースバランスが欠乏していたり、

アンバランスになっているでしょう)

では、本当は疲れているのに、

無理に「元気な声」を出してみたり、

自分の気持ちとは違うのに、

ごまかして「そうそう、うんうん」と同意した時の声質は、

どうなっているのでしょうか?

上手に発声できる人の声は、

普通に聞いている周りの人には、

その無理やごまかしが、たぶん分からないでしょう。

 

しかしそれを続けていくことで、

自分の内面を気付かれないように演じ続け、

本当の自分の考えや気持ちを思い出せなくなり、

無駄にエネルギーを浪費しているケースもあるのです。

声の周波数成分の中には、

そのように無駄に浪費しているエネルギーや、

体調、心理状態などの情報も含まれているのです。

 

■声と呼吸に、今現在のその人の情報が含まれている

 

HRT音声分析のデータグラフを見ると、

自分が自覚していないようなバランスや数値が現れることがあります。

それは、知らずに封印してきた自分の気持ちや

ごまかしている自己矛盾などが、データに現れているケースです。

 

不安を感じているのをごまかしてみたり、

過去の出来事を引きずって、気持ちの清算をできずにいたり、

人によって、具体的な内容は様々です。

 

HRTのデータ解釈では、具体的な内容までは分かりませんが、

「情緒的なストレス(又は、将来に対する不安や期待)」、

「肉体的なストレス(又は、過去に対するトラウマや清算できていない出来事)」

などのデータとして、確認することができます。

あなたは、この分析データをチェックすることで、

自分自身を振り返ってみる際の参考点になるのです。

「そっか、そういえば・・・」など、何か気づきが始まれば、

自己変容サイクルが一つ進み始めたことになります。

後は、HRTフィードバックセッションで、

リソースバランスの調整を行うことで、

サイクルを加速することができるのです。

 

■気持ちをこめた表現で、音声収録する

 

このように「声」そして「発声する言葉」には、

その人の様々な情報が含まれています。

そこで、HRTの音声収録の際には、

できるだけ気持ち(心)をこめた表現で発声した方が、

自分にとって有益なデータを得ることができるのです。

HRT音声収録で、「目標」や「願い」を表現することは、

「言霊(ヴァイブレーション)」で、

宇宙に「宣言」することでもあるのです。

 

発声された宣言は、ヴァイブレーションとなって外界と共鳴し、

その宣言の音声の中には、

その願いに対するあなたの気持ちが入った周波数データが含まれています。

そして、HRTフィードバック・セッションにより、

周波数データは、調和するための周波数フィードバックとして

サウンドや画像の音の処方箋として、

体験者の心にフィードバック(吸収)され、

共鳴した「言霊」は、宇宙からの反響として、あなたに帰ってくるでしょう。

 

この「自己変容サイクル」は、「HRT音声収録」から始まります。

HRTデータ解釈を体験したい時は、

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