・ 調和の法則を無視すると、倍音分解の物理的法則によって、不協和(音)へと導かれます。
・ 不協和音は不健康や不道徳につながり、私達が人生に求めるものへの道を閉ざしてしまいます。
選択しないことと、選択することは同じです。
あなたが選択しなければ、あなたに代わって普遍の宇宙(universe)が方向やスピードを決めてくれるのですから。あなたが選択に失敗した場合には、混沌とした「ランダムな」変化が起こり、それによって強制的な変化が起きるよう、普遍の宇宙が取り計らってくれます。普遍の宇宙が私達に命じているのは、選択を通した成長か、「確率的自動制御(Stochastic Automata)」すなわち普遍的な進化のメカニズムによる衰退か、の二者択一なのです。言いかえれば、自分のリアリティを創りだすのは私達自身なのです。このプロセスは自動制御になっていて、もし使い方を誤った場合は、その鏡面効果がエラーとなって、当の本人に集中することになります。このように、事故は「選択しないことを選択した」結果引き起こされるのです。
選択は数学的には2π+/‐h/2πという数式で定義することができます。
この[h]はプランク定数です。調和の法則は、もともと人間の意志によって決定され、創造と具現化のサイクル(cycle of manifestation)の規則を定義しています。
・ 言いかえるなら、調和の法則を理解することができれば、物質やできごと、状況、あるいは自分自身のインナーセルフ(内なる自己)などあらゆる対象に影響を及ぼしたり、変化を与えて具現化したりするための、効果的な方法を獲得することができるということです。
調和の法則は、
科学のさまざまな分野での共通言語の基底として用いることができます。音楽理論は、生物学や物理学、化学、あるいは精神科学、社会学など多くの分野に、実に美しい理路整然とした言語を提供してくれます。この普遍の宇宙に存在するすべてのものは一体となって振動しています。2つあるいはそれ以上のものが近くに接近すると、そこには調和が生じるか、そうでないかのどちらかです。もし調和が生じれば、そこには何らかの絆(結合)があり、調和がなければ結びつきもありません。これは真実です。ナトリウムや塩化化合物のような元素結合だけでなく、植物や天体、友人や恋人あるいはビジネスパートナーに至るまで、多種多様な集合体の部分と全体との関係にかかわる、あらゆる状況にあてはまる真実です。
人間存在の完全体は、そのひと自身の、不完全な創造物から完全な存在としての自己への変容と結びついています。調和の法則は具現化のメカニズムを説明すると同時に、学習サイクル(learning cycle)を通して、確率論を超えた選択を確実に行なうにはどうしたら良いかを示しています。