2-16 具現化のサイクル 思考 – 表現 – 行動

位相分布(波形のピークとその発生点とのタイミングの差)は、

具現化サイクルの秘密を明かしてくれます。ものであれ、できごとであれ、何か新たなものが物質化されるためには、まず最初に、思考の位相角ゼロという始まりがあります。そこから時計回りに、90度の差を保ちながら表現と行動の領域を進んで、位相角360度になると、突然「現れる」つまり具現化するのです。この現象のなかにこそ、自らのリアリティ(現実)を創造する技の秘密が隠されているのです。

位相分布は普通(上図のような)時計の文字盤のような形で表されます。12時の位置が、位相角0度あるいは360度で、3時は90度、6時は180度、9時は270度です。このサイクルいっぱいに広がって分布していれば、それは、そのひとの内に自己を具現化するための能力を充分に保持する意図があることを示しています。

HRT分析やスペクトル変換に関して言えば、

全サイクル分布は極めて望ましい状態であり、そのひとがものごとをやり遂げる能力があることを示しています。具現化サイクルの4つの象限には、そのひとが具現化サイクルの4つのエリアでどのように機能しているかが現れます。全領域にわたって位相分布している大きなダイイシス(Great Diesis)の波は、いわゆる「ホワイトノイズ」のような感じに聞こえますが、決してノイズなどではなく、非常に高い秩序をもった音です。この音の中には1600万もの整数比のパーシャルが含まれていますが、そのすべてが同じマグニチュード(量、大きさ)を持ち、全領域にランダムに位相分布しています。

i-dropの製造にも応用されていますが、位相が、変化や変容に必要な条件環境を整えるのに充分な高い秩序を持つことができるのは、位相角0度あるいは360度であるときです。大きなダイイシスの波は、この具現化の過程において、時計がチクタク時を刻むように、大きなダイイシスの値で鳴り続けます。といっても、この比喩と本来のものとの間には、ちょうど滝の音と銃声くらいの差があります。どちらも周波数はまったく同じなのですが、位相、つまりひとつひとつの波は、それぞれピーク(最大振幅)はタイミングが異なっているのです。

具現化サイクル THE MANIFESTATION CYCLE:

・思考 = 位相角90~0度

・表現 = 0~270度

・行動 = 270~180度

・具現化 = 180~90度

彩色位相具現化サイクルの例(右側はHRTで実際に行なわれたヴォイシング)

 

100%ずれた位相分布(下図左側)と100%秩序の整った同相位相(下図右側)

 

 

具現化サイクルには、独立した正反対の2つの位相があります。

反応の位相が時計回りに進むのに対して、学習の位相は反時計回りに進みます。この2つの図表は、2Piと最大不確定値h/2Piが、選択によって同等になるということを図によって示しています。つまり、選択というのは具現化サイクル全域を、どちらの方向にも同時に進んでいくということです。下記はその相関関係についてです。

反応位相:
1. できごと
2. できごとの認知
3. 意識した反応行動
4. 方向の選択

学習位相:
1. 経験
2. 無意識の反応行動
3. 源の連携
4. できごとの制御

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