連載「HRT音声分析って、なんだろう?」 6
声と呼吸で、なぜリソースバランスが分かるのか 前編 山田 剛
ハーモニック・レソリューション(HRT)の音声分析は、
「声と呼吸に、今現在のその人の情報が含まれている」
という「振動科学」の考えから成り立っています。
では、どうして音声を分析すると、リソース量やバランスが分かるのでしょうか?
今回は、まず「呼吸」を考えてみましょう。
■呼吸は、「吸って、吐いて」
呼吸は、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すことと学校で習いましたよね。
生理学的には、身体の代謝を行うための重要な成分補給ということになります。
(呼吸を止めたら、死んじゃいます)
また、瞑想やヨガ、気功法などでは、呼吸法によって、
「プラーナ」や「気」を体内に取り込むと言います。
この場合、単に酸素を取り込むのではなく、
自然界の「エネルギー(生命力)」を取り込むことだと考えられています。
伝説のフリーダイバー“ジャック・マイヨール”の自伝映画「グランブルー」で、
主人公は素潜りする前に、丹念に呼吸法を行う姿が描かれていました。
これは単に酸素補給を行うというよりも、
何分も呼吸を止めて100m近くまで潜水するために、
身体の隅々までエネルギーを行き渡らせるための
重要な準備をしているように私には感じました。
このように呼吸は、
酸素という分子と考えるか「気」というエネルギーと考えるか、
意識して呼吸をするか、無意識の呼吸かに関わらず、
心身を維持するために、自然界からエネルギー源を取り込んでいると言えます。
■溜め込むだけじゃダメ! 欠乏してもダメ!
HRT音声分析では、この呼吸のサイクルを分析することで、
あなたがどのように生命力を摂り入れているのか、
また外界に放出しているのかを解析することが出来るのです。
HRTソフトウェアの「線形グラフ」の上部2つのグラフを見てください。
上のグラフが「仮想領域(imarginary)」、
下が「現実領域(real)」のエネルギーの出入り(InとOut)を示しています。
グラフの水平線から上にバーが伸びていたら外界への「放出・放散」、
水平線の下のバーは「吸収」を表します。
例えば、ある周波数域で、仮想領域ではアウトプットが多く、
現実領域ではインプットが多い人は、
アイディアや励まし、雰囲気(人望)、生命エネルギーなどを
周りに提供しているかもしれません。
一方、現実領域では吸収できるエネルギーが足りず、
経済面や物質面では、欠乏感を感じている場合があります。
このように、その周波数帯域が何を象徴しているのか見えてくると、
その人のエネルギー循環サイクルの状況が読めてくるでしょう。
■呼吸から分かる「INとOUT」
この吸収と放出がアンバランスになると、
リソースの欠乏状態や過剰状態、
ストレス過多、やる気のなさや経済的な困窮、
十分満たされているのに不安が消えない心理などとして現れることが考えられます。
リソースの「吸収と放出」サイクルがバランス良く行われることで、
心のエンジンが調子よく回るようになるのです。
外界から得たものを、自分の中で調和させて周りにフィードバックする。
そうすることで、万物と調和した生き方(関係性)を築くことが可能になります。
あなたは無意識のうちに、溜め込みすぎたり、欠乏したりしていませんか?
心が調和していないと、
知らず知らずに溜め込みすぎたり、
無駄使いによって欠乏したりしているものです。
無意識の不安から、
自分には不要なモノも抱え込んでしまうケースは良くあります。
■モノでもエネルギーでも吸収ばかりしている人はいませんか?
HRTフィードバック・セッションは、スーパーコンピュータで音声分析すると、
自動的にその人に最適な調和的スペクトルを計算して設定されます。
その調和成分をサウンドと画像で自身にフィードバックすることで、
「吸収と放出」のサイクルも調和的なバランスになるように働きかけるのです。
あなたの周りに、いつまでも満足できず、
やみくもにモノでもエネルギーでも吸収ばかりしている人はいませんか?
そんな人がいたら、ぜひHRTを勧めてみてください。
息を吸うだけでは、苦しいだけです。
今回は、ここまで。
次回は、「声」について整理してみましょう!
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