連載「HRT音声分析って、なんだろう?」 13
カオス(混沌)って、悪いものじゃないらしい 山田 剛
以前に更新したHRTのコンテンツ「秩序と混沌」を、
自分なりに解釈して、簡単に整理してみようと思います。
このページは、HRTから見た潜在力の具現化、自己変容について、
とても大切なことが書かれているページです。
整理できそうな部分から、まとめてみたいと思います。
順不同になるかと思いますが、これを機に、一緒に考えてみませんか?
■カオス(混沌)状態は、ポテンシャルが高い状態
私たちは、「秩序=良いイメージ」「混沌=悪いイメージ」という
思考パターンが形成されています。
なんとなく、そんな感じがしませんか?
しかし、潜在力(ポテンシャル)や可能性という観点から見た場合、
混沌状態の方がポテンシャルが高く、
秩序だった状態はポテンシャルが低いということになるようです。
確かに、理路整然とした人物と、
ハチャメチャだけど何かしそうな人物とでは、
どちらにポテンシャルを感じるかと問われると、僕は後者と答えます。
ただ、どちらか一方だけの人は苦手だなぁ・・・とも感じます(苦笑)
■自己変容(進化)とは、より高いレベルの秩序に再構築すること
ダン・エステスは、「秩序と混沌」の中で、
進化における、混沌(ポテンシャル)と秩序の動きをグラフにまとめています。
このグラフによれば、混沌状態の中で新たな潜在力(可能性)を生み出し、
それを再構築することで、高いレベルでの秩序を作り出すことができます。
そして、また混沌状態に進み、さらなる潜在力を生み出し、
より高いレベルの秩序を再構築する・・・。
この一連の歩みが、「進化」だと述べているわけです。
型が出来上がると(秩序)、それを壊して(混沌)、
また新たな型を創造するということ。
この破壊と創造のプロセスは、様々な哲学やタオ(道)で説かれていたり、
ヒンドゥ教のシヴァ神などが象徴しているように、
進化の普遍的なパターンとして、宇宙の法則の一つとして、
私たちは影響を受けて生きているわけです。
■HRTで起きる自己変容の変化
HRTを通じて、自己変容を加速させる場合、
その人の状態によって、様々な変化のパターンが考えられます。
混沌状態の人は、HRTセッションを通じて、
秩序状態に移行する変化が現れるでしょう。
この変化は、漠然としていたものが、整理・構築され始め、
ビジョンが形となって見え始めてくるプロセスです。
一方、ある程度秩序が取れている状態の人が、
さらに自分のポテンシャルを具現化しようとする場合、
一旦、混沌状態になることがありえます。
これは当人にとっては、大きな出来事や劇的な変化として感じる場合があります。
「なんてこった! HRTを体験したら、状況が悪化したじゃないか!」
と嘆くことがあるかもしれませんが、
これは、より高いレベルでの秩序を再構築するためのプロセスというわけです。
■意識のメンケン反応
聞いたことがある言葉だと思いますが、
「好転(メンケン)反応」というものがあります。
何らかの治療の途中で、症状が悪化したような状態が現れることです。
しばらくすると、その症状は落ち着き、より良い状態に好転してゆくのですが、
この反応を良く知らない人は、ビックリすることがあります。
慣れている人は逆に、「反応が出た」と喜ぶこともありますが・・・(笑)。
混沌状態への変化も、この好転反応と似たような症状と言えそうです。
私たちは、潜在力(理想)実現のために、
この二つの状態(秩序と混沌)の間を相互に進行し、
自己変容のレベルを高めていくプロセス(進化)を加速させていきます。
調和のとれた状態とは、この二つの状態の間を、
理想的なバランスで行き来している状態と言えます。
■HRTの体験報告
HRT体験者から、様々な変化の報告が寄せられるようになりました。
その変化は人によって、秩序化であったり、混沌化であったりします。
普通に見たら、人生の転機と呼べるような大きな出来事だったりするのですが、
ほとんどの人は、それらの変化を冷静にポジティブに受け止めているのが、
HRT体験者の特徴のように感じています。
音声分析のデータ解釈によって、
現在のリソース分布が秩序状態なのか、混沌状態なのか確認することができます。
それによって、今後現れてくるだろう変化の波を予測できることは、
調和的な自己変容を目指す人にとって、とても有意義なことだと思います。
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