3-01 スペクトル変換 サイオメトリック(プサイ測定法)による呼吸および音声分析  

究極の人間生体状態測定 THE ULTIMATE HUMAN BIOMETRIC

人間の生体測定値(脳波や心拍、皮膚伝導率、音声署名など)からは、肉体的、精神的、情緒的、霊的な状態が明らかになります。呼吸や音声(気音)のスペクトル分析を行なうというのは、そのひとの現時点でのエッセンス(要素)を判定するために、生体測定法を選択するということです。呼吸は代謝を行なうための基本的なサイクルであり、音声は呼吸の延長です。呼吸は、私達がどのように生命エネルギーをとり入れ、我々自身を外界に向けて表現するかを明らかにします。また音声は、私達が何者で、何を求めているかを伝達するために用いているメカニズムです。

脳波からは主にそのひとが何を考えているかが、心拍からは何を感じているかが明らかになります。呼吸と音声のパターンは、リアルタイムで互いに深く絡み合っています。バイオ・フィードバックのほとんどが音から成り立っており、呼吸分析からは、脳波や心拍のように電気信号から任意に変換する必要がないため、まさに究極の振動フィードバック源を得ることができます。

さまざまな音声分析装置が販売されていますが、

そのほとんどはより良い発声法や歌唱力の向上を目的としたものです。しかし近年、「声は、健康状態の改善や、人生での成功、充実感を得るためにも活用することができる」ことを立証しようとしている研究者が増えてきています。彼らの研究によって開発された方法のなかには、コンピュータ制御のものもあれば、マニュアルのものもありますが、大半は、一般的なコンピュータ・プラットフォームを使用することを前提としています。限定された範囲で声のスペクトル署名の測定や測定したデータの操作を行なうにはそれで充分でしょう。

また、その多くが、倍音(オクターブ)あるいは音楽の記譜法による周波数分布の測定を行なうことのできる機能を備えていますから、簡単な周波数分析のための診断装置としては充分です。しかし、複合的な周波数のマグニチュード(振動の大きさ)や位相、各々のパーシャル(部分要素)に含まれる、現実の要素と想像(仮想)の要素の分離などを行なうことができるほど、大きなパワーはありません。したがって、聴覚時間領域のデータを、スペクトルの周波数領域に重ねて同期変換して、ディスプレイ画像にすることもできません。

さらに、測定されたデータを効果的に使用するための、洗練されたアウトプットもフィードバックのメカニズムも備えてはいませんから、通常、分析の結果は、また別のフィードバック用の装置用に分析してから、インプットしなおさなければなりません。このようにして得られた分析の精度は、たいてい1ヘルツ程度の(+/- 1 Hz)誤差があるために、正確な音程、音階の記譜(表記)に必要な精度を得ることができません。最低でも、誤差0.01ヘルツ(+/- 0.01Hz)の精度が要求されます。また精度が充分でないと、大きなダイイシスの整数比を協和音にすることもできません。

HRT音声分析は、複数のコンピュータをリンクさせて、

ひとつのスーパーコンピュータとして働かせる、「分散クラスタリング」と呼ばれる、新しいコンピュータ概念に基づいています。このスーパーコンピュータにアクセスすれば、今までの他の方法では不可能だった、複雑な処理も、高い精度で正確に、高速で実行することができます。すべてのデータのネットワークへの出し入れは、当社の100%安全なポータルサイトを通して行なうことができます。また、他社の場合は、個々の音声成分だけを扱うのに対して、当社のステーションは唯一、音声全体の整音/和声配置(voicing)を行なうことができます。もちろんすべての情報は最高度の機密を保って処理されます。

スーパーコンピュータを使用することで、HRTでは、各人の声(振動)の位相に含まれている、現実と想像(仮想)の部分を分離し、全脳同期化(Whole-Brain Synchrony)して、その位相差をなくすことができるようになりました。現実部分の成分は左脳から発生し、想像部分の成分は右脳からやってきます。ですから、バイノーラル・フェイジング(両耳位相決定binaural phasing)によって、脳の左右の領域の位相差を解決することで、結果的に、潜在するもの(ポテンシャル)が具現化してくるようになるのです。現実と想像の領域(肉体と精神)は、全脳同期状態という複合領域のなかで、心によって再度組み立てなおされるわけです。

精密な音声分析を行なう上で、

検体となる声のレコーディングは最も重要な因子のひとつです。マイクロフォンのサンプリング性能基準が、最低でも、16ビットのモノフォーマットで毎秒32,000回(32Khz)の採取が可能でなければなりません。ほとんどの音声分析プログラムでは、8~16キロヘルツで録音されますが、それでは充分な効果を得るのに必要な解像度や周波数帯の検出ができません。また、録音の音量が大きすぎて「端が切れてしまう(クリッピング clip)」ような場合も、分析の際に、誤った情報が混入することになってしまいます。

さらに、ひとつひとつのレコーディングのレベルが異なると、複数の音声を比較することが困難になります。HRTでは、最新鋭の録音技術を駆使して、スーパーコンピュータによる分析を用い、録音した各人の声を「ノーマライズ」して、スペクトル領域内に納まるようにすることで、このような問題点を解決しました。表現を変えるなら、最大振幅の部分要素を100%確定して、その他の部分は、これと相関する位置に置くようにしたのです。これによって、ノーマライズするマグニチュード(波の大きさ)、すなわち現在使用できるエネルギーの全量を測定できるようになったのです。

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