3-10 グレートダイイシス・レファレンス・ビーム 完全な調和のための世界標準  

どんなものであれ、現在の状態を把握するためには、まず、それと比較するための参照基準になるものを確立する必要がある。HRTの場合、その参照基準は「調和の法則(Harmonic law)」である。その基本法則は、「基本周波数とその結果生じる(上下)倍音の周波数は整数比でならなければならない」というものである。ベクトルファーム・コンピュータを使えば、一度に1600万の周波数にアクセスして、マグニチュードや位相を自在に制御することができる。この能力を使えば、1600万ものコヒーレント光を含む100%純粋な倍音参照と、アルゴリズム的に等しいものを創り出すことができる。それをポータクルに通すのである。

ポータクルは、体験者のその時点でのエッセンス《基本的要素の状態》を表す。したがって、リファレンス・ビームを投射した結果、生じる画像は、そのエッセンスを調和化、最適化した姿となる。HRTのアイディアは、使いやすいように60分割した時間や分に基づく便宜的な「秒」ではなく、「自然秒」を定義する世界時基本コードの発見から得られたものである。この自然に生じた秒は「大きなダイイシス(Great Diesis)」と呼ばれていて、通常の1秒より、わずかに長い時間的セグメント(区切り)を現している。これは時間を表す世界時コードとなるだけではなく、同時に、整数比関係をとおして、あらゆるものを統合する基本周波数でもある。

これを出発点にして、入れ子状の調和倍音シリーズを創ることで、

大きなダイイシス・ハーモニック・リファレンス・ビーム(倍音参照光線)と呼んでいる、新しいタイプの光を産み出すことができる。このプロセスは決してランダムにはならない。個々のパーシャル・ジェネレータ(部分生成子)が正確に大きなダイイシスの整数比になるよう調整され、そのひとつひとつが全く同じ振幅となって、きちんと揃った調和的スペクトルができあがる。このスペクトルには、可能な限り、正確には1600万に及ぶ周波数が含まれ、そのすべてが完全にフラットな振幅分布となる。さらに、そのパーシャル全部が位相空間内全域に均等に分布し、100%純粋な白い光となるのである。

スペクトル領域内部で、これらのパーシャルとその位相空間をきちんと構成することで、すきまのない連続した分布状態を確立することができる。一時的に揺れ動くことはあっても、それは単に、同位相のパーシャル群の間に生じる、周期的な位相キャンセル*の影響に過ぎない。さらに当社独自のアルゴリズムによって、全周波数の位相が360度全面に均等に分布している。
phase cancellation位相キャンセル:同位相の波が180度の角度差になって打ち消し合うこと。

ユニティ・ゲイン*での完璧な調和級数(連続倍音)から形成された、このアルゴリズム・パーシャルの圧縮されたゼロ次元の主要部分は、平行化されて「ビーム(光線)」となり、ポータクル「フィルター」を通過する。調整されたパーシャルは、ポータクルのエッセンスをとり込んで、再び、流動するトーラスのちょうど真中の渦軸にある、ゼロ次元ポイントに集中させられる。トーラスが完全に1回転すると、トーラス空間全体がパーシャルで充たされる。
ユニティゲインunity gain:ゲイン(利得)とは出入力比で現す増幅率のこと。ユニティ・ゲインは、その増幅率が1、つまり出力と入力が同じ値であること。

大きなダイイシス・リファレンス・ビームは、

ある意味、いわゆるホワイト・ノイズに似ていると感じるかもしれない。しかし、ホワイト・ノイズが、統計的な意味で、一定範囲内の周波数全部を含むノイズであるのに対して、グレート・ダイイシス・リファレンス・ビームは、アルゴリズムによって厳密に最高度の秩序を与えられた光の周波数であり、ノイズとは全く異なる。「時間‐検知器」としての知覚を拡大することができれば、この波を周期音*として認識できるはずである。実際にそう聞こえないのは、人間の知覚能力が限られているためにすぎない。ハーモニック・リファレンス・ビームを世界初の「真の白光」と呼ぶのは以上のような理由からである。
Periodic tone周期音:楽音等の周期性を持った音、周期が音の高さとして現われる。ノイズは非周期音である。

Great Diesis(大きなダイイシス)についての詳細は、「ハーモニック・レソリューションとは」を参照

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