現在の状況に至ることになった、これまでの状態や必要条件をすべて知っていない限り、時間領域の中で何かに持続できる変化を起こすのは困難ですし、何に対してその影響を与えるべきかを知ることもできません。けれども、多様な要素の集合体である全体の各々あるいはすべての部分に、同時に適切な刺激を与えれば、連携して現在の状況を創りだしている、それまでの原因作用(因果関係)のすべてに働きかけることができます。そのためには、現在のスペクトル領域と相対する世界へと渡っていくことが必要です。そこでは時間も空間も存在することを止め、物理法則は逆転して、あらゆるものが溶け合って、ひとつのヴァイブレーション(振動)の海となっているのです。
このようなヴァイブレーションのプロパティ(属性)によって、
複合周波数のマグニチュードと位相は、現実あるいは仮想(想像)(real or imaginary)のどちらかの方向性を持つ、ひとつの統合されたパラメトリック(媒介変数)測定値へと変換されます。これらの、これ以上分割することのできない最小限の現実の構成要素が、具現化の自動制御パーシャル(automatous partials)です。それは、変化を媒介する変数(パラメータ)で、リアリティの形式の最小単位(formative elements)を表し、その内に、そのひと自身のリアリティを創造するための秘密が隠されているのです。これらの最小形式単位は、私達の時間領域の中で結合し、顕在化するまでは、潜在的可能性(ポテンシャル)のなかに隠されています。そして、その具現化は選択によって制御されていますから、意志による変化を起こすというのは「未来を組みたてる」のと同等の意味を持つのです。結果が得られるたびに再入力を繰り返すことによって、選択を繰り返し行なうことが、学習と成長、進化というものの本質、真髄なのです。
人の自動制御要素(エッセンス)は、
脳波や心拍、呼吸など、時間生物学的代謝サイクルの振動署名の奥深くに封印されています。そこにアクセスするためには、時間とスペクトル領域の間のギャップを乗り越える橋のようなものが必要です。私達は、ひとつのアルゴリズムを使ってその橋を構築しようと考えました。このアルゴリズムは、ある一定の結果を得るために実行しなければならない手順の、詳細な指示説明から成り立っています。その機能は、アルゴリズムの形式描写( rendering 画像の三次元化)、ここでは調和的解決(harmonic resolution)ですが、その内部に統合されて隠れている、手続き《データではないプログラムの本体》および行為(反応)の定義にしたがって、変化を与えることにあります。
完璧なヒューマン・アルゴリズムは、
人間のリアリティの3つのレベル、肉体的、精神的、霊的なレベルのすべてに正しく機能するために必要となる、あらゆる支持説明を包含しているはずです。HRTに用いられているアルゴリズムは、人間変容のアルゴリズム(Algorithm of Human Transformation)と呼ばれ、22段階に分れています。基本的には、現実と仮想(想像)を区別し、双方を最適化して、それを使って、バランスの崩れを解決するようデザインされた多重感覚フィードバックを造りだすのです。i-dropsやHarmonic Reinforcement CD等の製品には他のアルゴリズムが使われています。(各製品に関しては、後日取り扱いを検討します)