周波数分布(Frequency Distribution)は、周波数の総数と分布を明らかにします。HRTソフトが、倍音成分の処理と抽出を行なう前から、各人の振動署名に内在していた、すべての倍音周波数を集めます。人間の身体はトランシーバーのようなもので、周波数の数が多いほど、コミュニケーションに用いることのできるチャンネルの数も多くなります。このような周波数は小さなひものようなものが振動しているのであり(超ひも理論)、それが、身体を造っている膜(membrane)をまとめてつないでいるのです。
周波数が多くなると、ひもの数も増え、膜のつながり(統合)も強くなります。周波数分布は、コントロール・ページの右下隅に、現実と仮想(想像)パーシャル両方の総数が表示されます。また、次に説明しますが、線形ページ(Linear Page)ではスペクトル・マップの形で、スペクトル・データ・ページでは帯域幅分布として表示されます。(これらのページにアクセスするには、コントロールページの右下隅の「Data Page」を選択してください)
周波数分布には2種類の表示方法があります。
1.パーシャルの総数
2. 周波数分布(スペクトル・マップ)
1. パーシャルの総数
(「HRTソフトウェア」のコントロール画面の右下隅)
大きなダイイシスの整数比のパーシャルの総数...全部の周波数の分布、あるいは送受信可能なチャンネルの数を示す。現実のパーシャルの総数と仮想部分の総数の比で表す。
例:グレート・ダイイシスの整数比のパーシャル(r1786:1864i)=総計3650
《rはReal/現実、iはImaginary/仮想》
2. 周波数分布高速フーリエ変換マップ (Frequency distribution FFT map)
(「HRTソフトウェア」のデータ画面の選択線形data page select linear)
周波数の分布状態が均等であるか、ばらばらに分散しているのかを表す。ひとつの主要なオクターブ内にエネルギーのほとんどが集中している、なだらかな曲線になれば理想的である。
グラフ上には、それぞれのパーシャルの周波数、マグニチュード(波の大きさ)や位相だけでなく、現実と仮想(想像)の位相決定(phasing)も表示されます。この3つの音響学的プロパティが、HRTプロセスによって組み合わされ、変容されて、パラメータとなる現実と仮想の自律型パーシャルになるのです。
《Phasingフェイジング:位相の異なる複数の波の干渉》
ハーモニック・レソリューションの評価:線形表示
上の画像を見ると、明らかに、このスペクトル・マップのエネルギーの大半は、175Hz以下の一番下のオクターブに集まっていることがお判りでしょう。これは正常な例で安定した声であることを示します。
一方、下の画像のように、主要な周波数帯(グルーピング)より高いオクターブにエネルギーの超過/突出がある場合は、精神的/情緒的なストレスがあることを示しています。肉体的ストレスにさらされている場合は、下図のように、メイン周波数帯より低いオクターブ内で、エネルギーの超過/突出が見られます。
ハーモニック・レソリューション解析値:精神的/情緒的ストレスの例
ハーモニック・レソリューション解析値:肉体的/情緒的ストレスの例