連載「HRT音声分析って、なんだろう?」 10
バイノーラルビートの先にあるサウンド技術
「バイノーラルフェイジング」1 山田 剛
■バイノーラルビート
「バイノーラルビート」という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。
これは、左右の耳に異なった周波数サウンドを流すことで、
その差の周波数のビート音が、脳の中で作り出される作用です。
例えば、右耳に400Hz、左耳に410Hzのサウンド流すと、
脳の中では、10Hzのビート音が作り出されることになります。
このバイノーラルビートを利用した製品として、
近年、モンロー研究所のヘミシンクが話題になっています。
また、マインドスパなどのブレインマシンの内蔵サウンドにも、
このバイノーラルビートが利用されています。
※ヘミシンクCD(在庫売り尽くしセール中)
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※マインドスパ
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■なぜ脳波誘導のCDや装置は、
バイノーラルビートを利用するのでしょうか?
それは「周波数同調現象(脳波便乗効果 entrainment)」を利用するためです。
ある特定の周波数刺激(サウンド、光、振動など)を受け続けると、
脳波がその周波数に同調(便乗)しようとする現象です。
例えばアルファ波(10Hz)に誘導したい場合、
10Hzのフラッシュライトと10Hzのサウンドで刺激すれば、
アルファ波にスムーズに誘導されるということです。
しかし、サウンド面では一つ問題がありました。
人間の耳には、概ね20Hz以下の周波数は聴こえないという点です。
そこで、バイノーラルビートを利用して、
耳では聴こえない低い周波数を活用することが可能になりました。
こういうことから、
バイノーラル療法は代替医療専門家の間でも広く受容れられるようになり、
現在、サウンド系療法では基本的な技術となっています。
実際に、この効果を体験してみたい場合は、
2つの音叉を用意して、両耳で鳴らしてみたりとか、
ヘミシンクCDやマインドスパなどのブレインマシンのサウンドを聴くことで、
体験することができます。
そして、このバイノーラルビートの先にある新しいサウンド技術が、
ハーモニックレソリューション(HRT)に利用されています。
それを開発者は「バイノーラルフェイジング」と呼んでいます。
(次号につづく)
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