連載「HRT音声分析って、なんだろう?」 16
マトリクス画像には、お宝が隠れている 山田 剛
今回はHRTセッションの心構えとマトリクス画像についてです。
■マトリクス画像は心の様子を映した写真のようなもの
セッション体験したことのある方はご存知ですが、画像は12種類あります。
カラーの画像は、セッション進行と共に色が変化し、
パターン(模様)が流れるように変化していきます。
このパターンを眺めることで、
視覚からもスペクトラル・エッセンスをフィードバックするわけです。
画像を眺めていると、ロールシャッハテストのように、様々なパターンが見え、
それが流れるように変化していきます。
「この画像は、体験者の「集合意識(Mass Retain)」のスペクトル領域の眺めを映した
時間記録写真のようなものだ」
と、開発者ダン・エステスは説明しています。
もっと難しい解説があるのですが、最後の一文だけ抜き出しました。
それでもちょっと良く分かりませんね・・・(苦笑)。
僕は、以下のように解釈しています。
■心の中に隠された「お宝」を見つけ出せ!
私たちは皆、異なった経験をして、様々な願いを持っています。
そのため、様々な経験や想いが蓄積されている意識のスペクトル領域も人それぞれです。
例えば、僕の音声分析のマトリクス画像は、
他の人にとっては、「きれいだね」とか「面白い形だね」・・・など、
単なる「模様」でしかないわけです。
でも、僕にとっては、自己変容に至るための「ウィットネス」が満載の
宝の山の画像ということになります。
なぜなら、あなたの願いを具現化するヒントやウィットネスなどは、
あなた自身の中に存在します。
しかし多くの人は、そのウィットネスを見つけ出すことが出来ずにいます。
その原因は「意識の枠」とか「願望実現の障害」とか「心の殻」などと呼ばれています。
「見ているのに見えていない(気付けない)」この現象を、
ダンエステスは、「知覚のフィルター」がかかっている状態と考えています。
■ウィットネスは、まったく自分が予想していないものだったりします
HRTセッションは、この知覚のフィルターを取り除き、
「気づき」の体験に誘導します。
そのウィットネスは、まったく自分が予想していないものだったりします。
セッション中、HRTサウンドの効果と重なり合うことで、
過去の出来事だったり、数字だったり、
理由が分からないけど聴こえてくる言葉だったりします。
そのウィットネスが消えては、別のが現れたり、
それらが絡み合ったりして、HRTセッションは進行します。
それらのウィットネスは、
あなたが理想を具現化するために必要なキッカケになるはずです。
■マトリクス画像の向こうにあるものを見る
ダンは次のように述べています。
重要なのは、パターン認識を行ないながら、
同時に、(それを形成している「ピクセル」 だけでなく)
マトリクスの平面画像の
「向うにあるものを見る(looking beyond)」ようにすることだ。
流れあふれるような視覚レンダリングのなかで、
目に映ったある構造から別の構造へと視線は流れ、
その流れの一つ一つに物語があり、
互いに絡み合い、重なり合いながら流れていくのである。
現れたと思えば切り替わったり、フェイドイン/アウトしたり、
互いに流れ込んだり、移り変わったりする。
(画像を眺めているうちに思い浮かんでくる)
顔、香り、風景、手紙、番号など、
どんなものでも、それぞれ意味と価値を持っている。
ユーザーは、
なかでもとりわけ心に強く残っているものを(いくつか)思い出すように、
特に、自身のヴォイシングにこめられた意図に大きく関わるようなものを
思い出すようにすると良い。
■意味のなさそうなビジョンでも、ウィットネスかもしれない
では簡単に具体的なセッションの心構えを確認してみましょう。
もちろん、自然体でオープンマインドな状態で体験する方法でもOKです。
ここではもう一歩踏み込んで、セルフセラピー的に体験する方法をご紹介します。
セッション前に、ヴォイシングの時に表現した「目標・願い」をしっかりと確認します。
セッションを開始したら、浮かんできた思いを出来るだけ認識し、
その変化を確認するようにしてみましょう。
サウンドとの相乗効果は大切です。
体験中、浮かんでくるものは、視覚だけでなく、聴覚でも現れます。
言葉やメロディなど様々です。
五感でそれらを感じ取ることで、
あなたは自分の中にヒントや答えを見つけ出すという旅に踏み出すことになります。
不思議なもので、毎回同じ画像を眺めていても、
その時そのときで浮かんでくるビジョンは変化します。
これぞ、ビジョンクエスト!
あなたの宝探しである内面への旅を満喫してください。
この旅を続けるうちに、いつの間にか自分が変化したり、
環境が変化していることに気付くことになるでしょう。
Have a nice trip!
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