先日、「音声分析×アイソレーションタンク」コラボイベントの告知記事を読んで( https://hrt-studio.com/archives/4762 )、ダンエステスが彼のインタビュー記事を参考情報としてメールしてくれました。感覚共振と感覚遮断の違いと共通点、ジョン・リリー博士との接点など興味深い内容だったので、転載許可をいただきサイトで紹介します。当サイトやメルマガ読者は面白く読める方が多いと思います。(AIの自動翻訳を私が加筆校正した文章です)
こんにちは、Tusyoshi
最近、ある方とのインタビューで、ジョン・リリーとの経験について聞かれました。そのインタビューの抜粋をお送りします。あなたは感覚遮断(sensory deprivation)のセラピストと関わっているので、興味を持っていただけるかもしれないと思いました。以下がインタビュー記事です。
感覚遮断と感覚共振(sensory resonance)の最も重要な違いだと私が思う点には、赤色でハイライトしています。
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1960年代半ばから1970年代半ばにかけて、私はサイケデリック、主にLSDを使った多くの実験を行いました。年月をかけて、ヘロインと静脈への直接投与を除けば、私が知る限りすべての種類のサイケデリックを経験しました。
私はそうした体験を非常に気に入り、その状態に永遠にとどまりたいと思っていました。しかし、それらの物質に長期間さらされたことで、それが必ずしも健康的とは言えないことに気づき、代わりとなる方法があるかを探るために、その体験について研究し始めました。
他者が変性意識状態を体験する様子を観察し、学校でトランスパーソナル心理学(transpersonal psychology )を学ぶ中で、次のようなことを理解しました:
- その時の環境(セットとセッティング)は、その体験に貢献もすれば、妨げにもなる
- 脳内の生存メカニズム(生存本能)が、そうした体験へのアクセスを妨げる
- 1970年代後半にジョン・リリーの著書『Deep Self』を読んだ後、私は彼の発見に基づいて自作の感覚遮断タンクを作りました。彼は、非日常的な意識状態が感覚システム(五感)と関係していること、そしてそれを遮断する方法を見出していたのです。
しかし、私の観察では、実際には感覚システム(五感)こそがサイケデリック体験で強化されているものだということが分かりました。そこで私は、感覚的な体験を奪うのではなく、すべての感覚入力を同期させ、統合させる技術を作り出そうと決意しました。そして、結果的に「感覚共振(Sensory Resonance)」と名付けた理論を打ち立てました。それは、生存メカニズム(生存本能)がオフになり、心が平穏・幸福・つながり・信頼・高次の自己との交信といった感覚を体験できるようになる状態です。それは、意識の焦点を内面へと向けさせ、変容が起こるための環境を生み出すのです。
私はそれまでジョンと直接会ったことはありませんでしたが、シンクロニシティにより、私がロサンゼルスで自分の技術を展示していたブースに彼が立ち寄り、自宅に持ってきてほしいと招いてくれました。
そこでは、ティモシー・リアリー、ラム・ダス、オルダス・ハクスリー、ヴェルナー・エアハルト、オズ・ジャニガー、ナサニエル・ブランデン、ロバート・アントン・ウィルソン、そして他のカウンターカルチャー思想家クラブのメンバーと出会い、彼の家で数週間を過ごしました。
私の技術について、彼らは「これはまさに我々がサイケデリック(幻覚剤)やジョンの感覚遮断タンク(フローテーションタンク)でやろうとしていたことだ」と言ってくれました。
運命のいたずらで、彼の娘の親友のひとりが招かれてきました。彼女は歌手で音楽家でした。私たちは瞬時に恋に落ち、それから35年、ずっと一緒にいます!
ジョンが亡くなる直前、ティモシーはジョンの“魔法の杖(WAND)”を私の妻のジェイミーに託しました。彼はジェイミーの音楽の熱心なファンであり、可能な限り前列中央に立ち、彼女の演奏を観ていました。
その後も私たちは、このグループの何人か──ジョンや医師など──と交流を続けていましたが、彼らもやがて亡くなり、ラムも2019年の私の誕生日頃に鬼籍に入りました。
ジョンとの協働を通じて私は、感覚遮断は「感覚共振」という理論の特殊なケースだと気づきました。つまり、すべての感覚に「何も与えない」ことで、私たちがReality Center(サンタモニカ)でやっているように「同期された一貫性のある体験」を与えるのとは対照的でありながら同様の体験です。
どちらにせよ、「すべて」または「何もない」という極端な状態は、通常の心の意識を脳幹の網様体賦活系(RAS)生存本能モードの束縛から解放し、高次の意識状態、変性意識状態への到達を助けるようです。
さらに私は、水を膜(メンブレン)で包むことで、単なる水だけの場合よりも、音や音楽の振動を体に強く伝えることができると気づきました(特殊溶液のウォーターベッドシステム)。また、この方法は感覚遮断タンクにまつわる課題──閉所恐怖症を感じる人がいること、使用前後に必ず入浴が必要なこと──も解決します。
そこに、同期された光・音・触覚振動という感覚共振の他の要素を加えれば、その体験は非常に強力で、深く変容をもたらすサイケデリック体験に匹敵するものになり得ます。
私たちの技術のシンプルながら究極的な目的は、ユーザーが「覚醒と睡眠の中間状態」に入るのをサポートすることです。そこでは、高次の自己との交信という意図のもと、真に持続的なポジティブな変化が起こるのです。
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<山田返信>
リリーの自宅に集まったメンバーの顔ぶれを見て、あの時代のカウンターカルチャーのリーダーたちの集いを想像するだけで鳥肌が立ちました。
日本でSensorium4をオペレートするようになってから、「覚醒と睡眠の中間状態」の経験を話す体験者が増えたように思います。半覚半眠状態からさらに一歩進んだスピリチュアルな経験をする人はまだ少ないですが、これから日本でもそのような人たちが増えてほしいものです。日本ではサイケデリックの変性意識体験を経験したことがある人は少ないですから、セッション中の体験を理解するためには、複数回のセッション経験かオペレーターによる誘導が必要なのでしょう。
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人は、自らの源、起源、創造主と出会いたいという意志がなければ、それを見つけるのは難しいものです。探そうとしなければ、見つかりません。
一番良い方法は、クライアントに「自分の中で変えたいと思っていることが何かあるか?」と尋ねることです。そして、それに集中してもらい、高次の自己がその体験に介入してくるかどうかを見るのです。
呼吸法も非常に重要です。特に「火の呼吸(ファイアブリージング)」で波動を高める必要があります。
中には「あなたのスピリットに体験へ入ってくれるよう願ってみて」と促すことで、高次の自己がその機会を利用して啓示を与えてくるケースもあります。
でも繰り返しになりますが、それには“求める姿勢”が必要なのです。
多くの体験者たちは「恋に落ちる」「セックスをする」「誰かに称賛される」「大きな目標を達成する」「たくさんのお金を手にする」…など、何かのたびに“意識状態を変化させて”います。
なぜ人々は、「霊的な存在と直接交流すること(ハイヤーセルフとコンタクトすること)」も、意識を変容させ「平穏・幸福・信頼・宇宙とのつながり・すべてはうまくいっているという感覚」へ導くのだと気づけないのでしょうか?
それらはすべて“変性意識状態”なのです。
人生の困難に日々対応しながら生きる「通常の意識状態」とは、まったく違うものです!
これこそが「感覚共振(Sensory Resonance)」と「VibraSound体験」の真の本質なのです。それは、高次の自己とのコミュニケーションをより効率的に行うための“スピリチュアル・テクノロジー”です。
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私(山田)は「高次の自己とのコミュニケーションをより効率的に行う」ためにヴァイブラサウンドセッションを多くの方に体験してほしいと心から願っています。そして一度だけでなく何度も体験してほしい。
70年代のカウンターカルチャーが人々の意識と世界を変えたように、幻覚剤なしでも変性意識を体験することで「心の平安」を見つけることができるでしょう。表面的なスピリチュアルに傾倒するのではなく、真に「自己変容」を求める気持ちを持っている方にセッション体験を強くお勧めします。
現在、日本でダン・エステスの開発した「スピリチュアル・テクノロジー」を体験できるのは、「HRTスタジオ“スタイル21”」だけです。